暁光

閉じ込めたのは
海原を駆ける
軽やかな光

[ 閃光(せんこう) ]

それは、青く揺らめく庄内の海を、軽やかに駆ける光。
寄り添っては、去っていく光。

高精白の日本酒は

香りが派手で飲み疲れしやすく
甘味が強いため お食事と合わせにくい。

精米歩合18%ながら食中酒として設計された閃光(せんこう)は
そのような誤解を解くために醸したお酒でもあります。

冷涼な地域でその個性を発揮する原料米〔美山錦〕は、
当蔵が得意とする酒米の一つです。
契約農家の方が丹精込めて育てた庄内産「美山錦」を
蔵人の手によって、柔らかくも芯のある味わいに仕上げ
高精白でしか生み出せない辛口を目指しました。

閃光のごとく 膨らみもありながら一瞬で消える儚い余韻を
ぜひお料理と一緒にお楽しみください。

閃光(せんこう)がお供する、大切な人とのお食事が
いつまでも記憶に残ることを祈って。

楯の川酒造六代目蔵元 
佐藤淳平

引き出される米の個性

冷涼な気候で活きる酒米

農家の方々と直接契約を交わし
共に育て上げた[ 特別栽培 美山錦 ]。
一九七八1978年に長野の地で生まれたあと
冷涼な気候に適したその栽培特性から
東北の酒造りに深く関わってきた酒米です。
美しい酸と心地よい苦味を持つこの米を
華やかであり軽やかな食中酒を目指した
[ 閃 光 ]の原料として選びました。

磨き出す美しい酸の輪郭

酒米の個性を引き出すため
自社精米にこだわってきました。
[ 美山錦 ]精米歩合十八18%。

硬くて精米することが難しい
この酒米を約2週間もの間
丁寧に丁寧に磨き続けます。
高精白でないと表現できない
上品でありながら爽やかな
酸の輪郭を削り出しました。

食事に寄り添う上品な辛口

一九〇190年続く酒蔵の歴史に慢心せず
醸造の技を革新し続けています。
精米歩合二十20%以下の酒造りで培われた
繊細な感覚と卓越した造りの技術。

シャープでありながら滑らかな酸を
穏やかな甘みと香りで際立たせました。
引き算の発想で味わいの要素を絞り込んだ
食事に寄り添う辛口の日本酒です。

大切な誰かとの
食事に華をそえる日本酒

SAKERISEがお届けする
第二の光[ 閃光 ]。

精米歩合二〇%以下の高精白に
取り組んできた楯の川酒造の
新しい食中酒のご提案です。

庄内の青い海原を駆ける
一筋の儚げな光のような
美しく透き通った味わい。

柔らかくも芯がある酒質が
お食事の個性を引き立てます。

長年のパートナーとの記念日に
親睦を深める大切なお食事に
お淑やかに華を添える[ 閃光 ]を。

TASTING COMMENT ソムリエ山内氏が語る「閃光」

日本酒の楽しみ方は、決して一つではない。

SAKERISEでは、造り手の想いを届けると同時に、各分野のプロフェッショナルにテイスティングコメントをいただくことで、幅広く奥深い日本酒の魅力をみなさまにお届けします。

テイスターのご紹介

山内 祐治

湯島天神下 すし初
アカデミー・デュ・ヴァンSake Diploma 講師
第1回J.S.A. SAKE DIPLOMAコンクール 優勝
今回、テイスティングコメントを頂いたのは、江戸前のお仕事とお酒との融合を実践する、湯島天神下 すし初の四代目、山内祐治氏。
山内氏は、J.S.A.sakediploma コンクールの初代優勝者であり、アカデミー・デュ・ヴァンにてSake Diploma講師を務められています。

柔らかく、さらりとした外観、清らかで落ち着いた香り。

色味は柔らかく、さらりとした印象でするするとグラスの中へ入っていきます。香りはシトラス系の香りも感じますが少し落ち着いた印象。ミントをのせたメロンやマスカットを思わせる香りが印象的です。そこに丁寧に炊いた米粥のもつ清らかさ、そして後に続くのは中振りの百合を思わせる花の香り。切りたてのブリアサヴァランのようなラクティックな印象も感じられます。お酒単体として自立しながら何かを支える芯の強さを持った存在感を持ちます。しかしながらその芯は太いものではなく、凛とした状態で張りがあり、食事に寄り添うものです。

しっかりとした味わいの輪郭と酸。

口に含んでまず感じるのは香りに比べてしっかりとした味わいの輪郭と酸の印象です。その煌めきはまさに「閃光」で、景色のコントラストをくっきりと強くさせ、ピンと張る音まで聞こえてきそうです。 お米の存在感はそこにあるものの、口に含むとそれほど主張を強くせず、食事に寄り添う姿で立ちます。また、煌めく様な酸と深みの印象によって、決して重たくはないものの溌剌とした体幹の強さを感じさせます。一瞬の煌めきが、残心の余韻を形造ります。
花火の後の火花の残像。
余韻は感じれば感じるほど長く喉に心に届く波となって、やがてゆっくりと引いていきます。

空気まで整えられた飲食店での食事、記念のイベントに添えて。

空気まで整えられた様な飲食店で。選ばれた素材に技術を駆使した料理とともに。または、記念のイベントに凛と立つ花を添える様に。最初、ではなくむしろ食事が運ばれて後に真価を発揮する存在。

おすすめの温度は10℃。飲み口が薄く、穏やかに湾曲しているものを。

ワイングラスならば小ぶりで、飲み口の薄いものを。また、薄張りガラスのコップも相性が良いでしょう。穏やかに湾曲していればなおのことで、優しい香りを取りつつ、味わいに注力できる酒器となるでしょう。 飲用温度帯としては10度を超えないくらいで、ピンとしたハリが弛まないように。バイオリンの弦のハリの様な印象を保って、その音色が寄り添うように。

鮮度の良い魚介類を和と洋の垣根を越えて

鮮度の良い稚鰤(わらさ)、平政の刺身を、煎り酒に山椒で。または、オリーブオイルと岩塩で。
赤身ならば、本鮪も。中トロにわさびをつけて、こちらも岩塩で。匂い立つ焼き海苔を添えても。
焼き物ならば鯛の塩焼き。削り柚子と。
フレッシュなシェーブルチーズに爽やかなミントか、木の芽を添えて。
洋食ならば鱸(スズキ)のポワレに、出汁と柑橘を合わせたスープで。
和と洋のあいだ、中庸な存在に成り得ます。

※写真はイメージです

日本酒に灯す、光

この透明な液体の中に
いくつもの光が、
いくつもの色が、隠されている。

水、土、米、菌、そして人。
関わるすべてが共鳴し合い
庄内の地で醸される7つの光。

軽やかに駆ける青、 [ 閃光 ]。

SAKERISEが灯す
日本酒の光をご賞味ください。

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